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【雑草と害虫】

畑でよく言われる「雑草」と「害虫」。
そもそもこの名詞は、
作物を育てたり、家の庭や植物などの管理上、
都合の良くない草や虫につけられた総称ですよね。

でもその一つ一つには
それぞれの名前があり
それぞれの役割がある。

昭和天皇が庭の管理にちなみ侍従との間でこんなお言葉を残しています。

「雑草という草はないんですよ。
 どの草にも名前はあるのです。
 どの植物にも名前が合って、
 それぞれ自分の好きな場所を選んで生を営んでいるんです。
 人間の一方的な考えで、
 これを切って掃除してはいけませんよ。」

人間の都合で邪悪に扱うような呼び方をすべきではない。
ということを仰りたかったのだと思います。

それぞれの固有名詞を知らなかったりすることはあります。
せめて「草」、「虫」という呼び名を口にすることにしています。

”害を及ぼす”という前提の名で呼んでしまうと、
そのブーメランが帰ってくるのではないかと思うのです。

自然や宇宙の法則に善悪の概念はないと考えます。
誰かの「善」が誰かの「悪」になっていることは多々ありますよね。
人の価値観の中で感じられてきた概念なのでしょう。

日頃、畑の世話で感じることがあるのです。
「この草をもぎ取っていいのだろうか…」
と。

以前、三好基晴先生(ホスメック・クリニック院長)の奥様をお呼びして
パンの講習のイベントをした時がありました。

パンを発酵させる過程で菌の話があったのですが
天然菌の話を聞いたときに完全に腑に落ちました。
「都合良い菌、良くない菌、全てで補っているのだ」
と教えて頂いた。

「みんなでひとつ。」
私たちの知らない局面で
何かしら力を貸してくれていると思います。

なので、畑ではどんな生き物も心から仲間と思ってます。

そうすると畑では自ずと「ありがとう」という言葉が出てきます。

風の谷のナウシカがある言葉叫んだのを覚えています。
「蟲(ムシ)が世界を守ってるって!!」

畑で悪者にされやすい「虫」や「草」こそ重要で
彼ら彼女らとともに循環してこそ自分の体も
いいリズムになるのではないかと勝手に信じてやみません♪


今日は8月の新月の日に、スイカの種を蒔いたものが
大きく育って収穫したものをいただきました。

ここまで大きくなるのに、他のスイカは動物に突かれたりしましたが
このスイカは無傷で収穫されました。

そうならないように農薬を蒔いたりやネットを張らない!というのが
「やまとstyle」なのです。

切った時は中がちゃんと赤くなっていて、甘くて美味しかったです。

種から次の世代が育つというごく自然で当たり前なことは守りたいですよね。

自然の恵みに感謝です。

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